2016年05月30日
さよならグリーンサービス
こんばんは。そちらは昼でしょうから、こんにちは。
はじめまして、フランシス木下です。
そちらではこの時間に記事を書きにくいと思いますので、隙を見て投稿します。
あまり私は装備に詳しくないので、前々から書きたいと思っていたアメリカ陸軍の制服のことを書きたいと思います。
アメリカ陸軍の制服といえば、下の写真の制服「グリーン・サービス・ユニフォーム」を思い浮かべる人も
多いのではないでしょうか。
1954年10月から制定され、2015年の10月を以って正式に廃止されました。
61年間、アメリカ陸軍の制服として、多くの兵士やキャラクターに着用されてきました。
私も映画に出てくるアメリカ陸軍の軍人の制服として、印象に強く残っています。
誇らしげなリボンと、両肩に付くカラフルなパッチ、輝く部隊章と資格バッジ。
制服に興味を持ったのは海兵隊からでしたが、陸軍は特にこういうバッジ類が多く、
規定を調べるのに夢中になりました。
装備界隈ではミリフォトに写っている軍人を、銃や装備などの僅かな手がかりで
「こいつは~の所属」と判別しています。装備に造詣が深くない私にはまさに驚きです。
見分けがつきません。
その辺りグリーンサービスユニフォームは非常に分かりやすく、所属をまず間違えることはありません。
当たり前です。所属を明らかにするために部隊章をつけているのですから。
グリーンサービスユニフォームに付いている部隊章は4種類あります。
左肩のパッチ SSI:Shoulder Sleeve Insignia
右肩のパッチ(見えない) SSI-FWTS:Shoulder Sleeve Insignia Former Wartime Service
エポレットとベレーについているバッジ DUI:Distinctive Unit Insignia
右胸についている鳥じゃない方のバッジ RDI:Regimental Distinctive Unit Insignia
この4種類です
左肩のSSIは現在の所属部隊、右肩のSSI-FWTSは戦闘時に所属していた部隊を表します。
SSI-FWTSは戦闘に参加したことのある部隊が複数あるのなら、どれをつけても構いません。
SSIは師団、旅団程度の部隊をつけている事が多いです。師団、旅団より小さい連隊や、
逆に大きい軍団、統合軍のSSIもあります。なかなか見ないですが、国防総省のSSIもあります。
写真の軍人の場合はグリンベレーのSSIをつけていますね。強い。
ちなみにSSIの上についているAIRBORNEタブはグリンベレーのSSIの一部で、
SPECIAL FORCESタブのような資格を表すタブではありません。
このAIRBORNEが付く部隊は、現在通達にある一部の部隊のみです。
DUIはSSIと同じく、小さな部隊から、大きな部隊まで定められています。
基本的には大隊のものをつけることが多いようです。写真の場合はやはりグリンベレーのDUIですね。
左右のエポレットと、下士官はベレーにDUIをつけます。士官はベレーにDUIをつけず、階級章を付けます。
エポレットの緑のフェルトは部隊の指揮官であることを表しています。
RDIは連隊の所属を表すバッジです。アメリカ陸軍の兵士は全員必ず連隊に属しています。
今回の写真では分かりにくいですが、鳥のバッジ(ポーランドの空挺バッジ)の上にRDIがついています。
これはDUIと同じバッジです。グリンベレーはグリンベレー全体で1つの連隊、第1特殊作戦連隊を構成します。
したがってDUIがRDIと同じなのです。
なお、最近規定が改定され、RDIの代わりに申請すればDUIをつけることもできるようになりました。
ペトレイアス大将はRDIの代わりに101空挺師団のDUIをつけています。
この当時規定は改定されていないはずなので、厳密にはルール違反……
もともとRDIの代わりにDUIを付けていた兵士も多くいたのかもしれません。
現場の追認のために規定を改定したのかも。
アメリカ軍装備は多く見かけますが、意外と制服が好きというのは見かけない気がいます。
制服と言っても、日本軍ドイツ軍が多いイメージです。
アメリカ軍は服装規定はダウンロードでき、通販でバッジやリボン、制服上下に制帽、なんでも揃いますから
是非興味のある方はチャレンジしていただきたいです。
ながながと文字ばかり書いていることに気が付きました。この辺りでお開きにしましょう。
次回は現行制服のASU、アーミーサービスユニフォームについてお話したいと思ってます。
今日の音楽
はじめまして、フランシス木下です。
そちらではこの時間に記事を書きにくいと思いますので、隙を見て投稿します。
あまり私は装備に詳しくないので、前々から書きたいと思っていたアメリカ陸軍の制服のことを書きたいと思います。
アメリカ陸軍の制服といえば、下の写真の制服「グリーン・サービス・ユニフォーム」を思い浮かべる人も
多いのではないでしょうか。
1954年10月から制定され、2015年の10月を以って正式に廃止されました。
61年間、アメリカ陸軍の制服として、多くの兵士やキャラクターに着用されてきました。
私も映画に出てくるアメリカ陸軍の軍人の制服として、印象に強く残っています。
誇らしげなリボンと、両肩に付くカラフルなパッチ、輝く部隊章と資格バッジ。
制服に興味を持ったのは海兵隊からでしたが、陸軍は特にこういうバッジ類が多く、
規定を調べるのに夢中になりました。
装備界隈ではミリフォトに写っている軍人を、銃や装備などの僅かな手がかりで
「こいつは~の所属」と判別しています。装備に造詣が深くない私にはまさに驚きです。
見分けがつきません。
その辺りグリーンサービスユニフォームは非常に分かりやすく、所属をまず間違えることはありません。
当たり前です。所属を明らかにするために部隊章をつけているのですから。
グリーンサービスユニフォームに付いている部隊章は4種類あります。
左肩のパッチ SSI:Shoulder Sleeve Insignia
右肩のパッチ(見えない) SSI-FWTS:Shoulder Sleeve Insignia Former Wartime Service
エポレットとベレーについているバッジ DUI:Distinctive Unit Insignia
右胸についている鳥じゃない方のバッジ RDI:Regimental Distinctive Unit Insignia
この4種類です
左肩のSSIは現在の所属部隊、右肩のSSI-FWTSは戦闘時に所属していた部隊を表します。
SSI-FWTSは戦闘に参加したことのある部隊が複数あるのなら、どれをつけても構いません。
SSIは師団、旅団程度の部隊をつけている事が多いです。師団、旅団より小さい連隊や、
逆に大きい軍団、統合軍のSSIもあります。なかなか見ないですが、国防総省のSSIもあります。
写真の軍人の場合はグリンベレーのSSIをつけていますね。強い。
ちなみにSSIの上についているAIRBORNEタブはグリンベレーのSSIの一部で、
SPECIAL FORCESタブのような資格を表すタブではありません。
このAIRBORNEが付く部隊は、現在通達にある一部の部隊のみです。
DUIはSSIと同じく、小さな部隊から、大きな部隊まで定められています。
基本的には大隊のものをつけることが多いようです。写真の場合はやはりグリンベレーのDUIですね。
左右のエポレットと、下士官はベレーにDUIをつけます。士官はベレーにDUIをつけず、階級章を付けます。
エポレットの緑のフェルトは部隊の指揮官であることを表しています。
RDIは連隊の所属を表すバッジです。アメリカ陸軍の兵士は全員必ず連隊に属しています。
今回の写真では分かりにくいですが、鳥のバッジ(ポーランドの空挺バッジ)の上にRDIがついています。
これはDUIと同じバッジです。グリンベレーはグリンベレー全体で1つの連隊、第1特殊作戦連隊を構成します。
したがってDUIがRDIと同じなのです。
なお、最近規定が改定され、RDIの代わりに申請すればDUIをつけることもできるようになりました。
ペトレイアス大将はRDIの代わりに101空挺師団のDUIをつけています。
この当時規定は改定されていないはずなので、厳密にはルール違反……
もともとRDIの代わりにDUIを付けていた兵士も多くいたのかもしれません。
現場の追認のために規定を改定したのかも。
アメリカ軍装備は多く見かけますが、意外と制服が好きというのは見かけない気がいます。
制服と言っても、日本軍ドイツ軍が多いイメージです。
アメリカ軍は服装規定はダウンロードでき、通販でバッジやリボン、制服上下に制帽、なんでも揃いますから
是非興味のある方はチャレンジしていただきたいです。
ながながと文字ばかり書いていることに気が付きました。この辺りでお開きにしましょう。
次回は現行制服のASU、アーミーサービスユニフォームについてお話したいと思ってます。
今日の音楽